動作テスト
ハイエンドオーディオPCの音質は、なかなか言葉では表現しにくいのですが、「もやがかかったような」「なにかノイズっぽいような」そのような感じが大幅に改善されました。機器を数ランクグレードアップした時に近い感覚です。また通常の音楽再生に限らず、動画サイトの音質までが向上してハードウエアの重要性を改めて感じました。
どのようなソフトでも音質が良くなるのが、ハードウエアでの音質向上の最大のメリットだと思います。
ただし良いところばかりでは無く、リニア電源の効率がスイッチング電源と比較すると悪いために発熱が多くなる点です。そこで安定して使用できるかの負荷テストを行いました
電圧の測定
負荷テスト前に、電源の電圧に異常が無いか確認しました。
左からそれぞれ3.3V、5V、12Vとなっており、特に異常はありませんでした。
負荷テスト
負荷テストは「OCCT」と呼ばれるソフトを使用して、CPU負荷を1時間ほど最大の状態にします。
測定時の室温は約18℃ぐらいです。
電源ONから通常動作1時間後で35~37℃付近で安定。CPUの高負荷1時間でおよそ43~45℃付近で安定しました。
試験の結果、高負荷時で31℃~32℃ぐらいの室温までは問題なく使用できると思います。通常使用であればもう少し高い気温でも大丈夫そうです。
電源のノイズ測定
最後にリニア電源のノイズ測定を実施しました。
電源ユニット単体ではほとんどノイズも無くて、非常にクリーンな電源です。
しかし実際にPCに接続して測定すると状況は変化しました。
おそらくマザーボード側からの影響と思われますが、ある程度のノイズが観測されました。値的には20~40mVP-Pぐらいでノイズの大きなATX電源よりは少ない感じです。
電源ユニットのノイズがプラスされない分音質は改善しますが、マザーボード側のノイズ非常に多いと、電源による音質変化が感じ取れない可能性もあります。やはりマザーボード側のノイズ対策(CPUやメモリのクロック低減、マザーボードの品質)等も十分に考える必要性があります。